ああ! 人間は考えてみると、実にあわれである! 動物ならば、いつでも好きな通りの顔がしていられる。泣きたいときに笑う必要はない。仲間のもとに会いたくないときには、会わないでもすむ。けれども人間はあらゆるものと、あらゆる人の奴隷である! そうして私は、私自身に対しても同じことが言える。私は人に会いに行くのが好きである。人から会いに来てもらうのも好きである。
これは私が自分の心に背いてすることの最初であるが、私な泣きたいと思いながら幾たび笑わねばならなかったであろう。けれども私がこの生活を、この世間的な生活を選んだのは全く私自らの心からである! ああ! でも私は大きくなったらば、こういう種類のことには、わずらわされなくなるだろう。あの人(公爵H…)が私と一緒にいてくれれば、私はいつでも快活にしていられるだろう。
by bashkirtseff
| 2004-10-13 23:09
| 1873(14歳)
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