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1876.04.09(Sun)

 私は熱誠をもってざんげをして、そうして聖体を受けたので、胸は感動に満たされ、心は落ち着いた。母様とヂナも行った。それから私たちはミサに列した。私は一語一語に耳傾けた。そうして祈った。
 訳の分からぬ争い難い力に服従しているのは、物狂おしいことではあるまいか! これはピエトロを動かした力のことを言っているのである。宗門の人たちを処分する段になって、大僧正に出来ないことが何があろう! 司祭の権限は無限である。彼らの神秘の陰謀を看破することは不可能である。
 驚き恐れ嘆美すべきかな! あらゆる出来事における彼らのやり方を見るがためには、各国民の歴史を読まねばならぬ。彼らの視力ははなはだ遠くまで達しているので、慣れないものの目には、空幕の間に失われてしまう。
 世界が始まって以来、いずれの国においても、最上の力は、公然にもまた秘密にも彼らに属してきた。
 いいえ、まあ、聞いて下さい。もし突然そう言う方法で彼らが私たちから永久にピエトロを連れ去ったのなら、それはひどい! 彼がローマに帰らないと言うはずはない。彼は忠実に帰ると約束したのである!
 彼は帰って来ようとは企てないのか? 彼はあらゆるものを打ちくじかないのか? 彼は叫び出さないのか?
by bashkirtseff | 2005-07-12 23:52 | 1876(17歳)
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