忘れていた! 叔母は果物を買いにニースの町にあるサン・レパラテ教会(底本:「ルパラアト」)の先まで出掛けた。
市場の女たちは私の周りに群がってきた。私は低い声で Rossigno che vola (飛ぶウグイス)を歌った。女たちは熱狂的になって、年取った人たちは踊りだした。ニース人の中で覚えた歌を皆歌った。要するに大受けであった。リンゴ売りの女たちは Che bella regina! (美しい女王様)と言いながらあいさつをした。 私はなぜに一般の人々がいつも私を愛するか、私がまたあの人たちと親密な気がするか分からない。私は自分のことを女王だと思っている。私は情け深く彼らと話す。そうして今日のようにちょっとした歓迎を博した後で立ち去る。もし私が女王であったなら、人民は私を崇拝するだろう。
by bashkirtseff
| 2004-12-23 15:13
| 1875(16歳)
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