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1883.03.03(Sat)

 トニーが絵を見に来てくれた。彼は非常に満足した。頭の1つが特別によかった。
「あなたはこれまでこんなによく描いたことはなかった。非常に柔らかくてよい調子です、実際良く行きました。ブラヴォ! マドモアゼル。」そんな風に長いこと話した。ついに非常にうまくいった。私はそれを信じることが出来ない。着物がまだ残っている。それからまた小さい方の子どもの頭を塗り直したいと思う。それは悪くはないけれども今1つの子どもほどよくない。彼はそれを実際良いと思っているらしい。が、彼は満足してはいない。それが私を十分に喜ばせない。以前ならば私は終日跳ね回ったであろうに。
 それならなぜ私は喜ばないのか? それは彼がこれまでこれほど多く言わなかったからである。私は彼がお世辞を言っていると疑うのではない。おお! 否。私はもう少しよく描けたかも知れなかった。ただそう思われて仕方がない。それで私は第2の形で成功してみようと思う。
 彼は満足している。それは明白である。私は彼がほかの人に何と言ったかを知りたいと思う。
 それは比較的に非常に良いというのか、私としては非常に良いというのか、あるいは実際に良いのであるか? 私はそれ以上、さらによりよく見る。私はもう一度それを繰り返したい。……私はもう少し良く描くことが出来る。……それで?
by bashkirtseff | 2010-06-24 08:03 | 1883(24歳)
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