1878.09.21(Sat)

 称賛と奨励の言葉を私は受け取った。海岸から帰ってきたブレスロオは漁師の首と女の習作を数枚持って帰った。色が大変良く行っている。以前にブレスロオには色が見えないと言って自ら安んじていた気の毒なA…はがっかりしている。ブレスロオは大芸術家になるだろう。真の大芸術家に。もしあなたが、私がどんなに過酷な判断をするか、また、この女たちの口前をどんなに軽蔑しているか、この女たちがR…を美しい男と思って愛着しているのをどんなに私が軽蔑しているか、それがお分かりになったならば、私が何物にも夢中になれないわけもお分かりになることと思います。その上、あなたがこの文をお読みになるころには、この予言も実現されているだろうと思います。
 私は記憶をふるい落とさねばならぬ。でないと構想が出来そうもない。ブレスロオはいつもあらゆるものを写生して略画を作っている。彼女はアトリエに来る前に2カ年もそれをやっていた。そうしてここに来てからすでに2カ年以上になる。彼女は1876年の6月ごろ、ちょうど私がロシアでぐずぐずしていた時分にここへ来たのである。……つまらなかった!
[PR]
by bashkirtseff | 2008-11-26 14:32 | 1878(19歳)
<< 1878.09.23(Mon) 1878.09.13(Fri) >>