1878.08.17(Sat)──パリ

 今朝は私たちはまだゾーデンにいた。
 祖父様がまだ生きていたなら私は500度でも大地にひれ伏して感謝しようと誓った。私の願いは満たされた。祖父様は死んでいなかった。けれども死んだと同じくらいに悪かった。……エムスにおける私の療養も失敗であった。
 私はパリが嫌いである! パリに住めばほかのところよりも幸福で、満足が得られて、いっそう完全な、いっそう知的な、いっそう高名な生活が送られることは否まない。けれども私の送っていることは生活をするには、都市そのものを愛する必要がある。都市もまた個人のごとく私に同情を寄せたり寄せなかったりする。私はどうしてもパリが好きになれない。
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by bashkirtseff | 2008-11-21 10:40 | 1878(19歳)
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