1878.05.11(Sat)

 シェッピと叔母マリと私とで展覧会へ行って絵を見たり、ドン・カロリュスを褒めたりした。ドン・カロリュスは私の会ったうちで一番立派な男である。彼は私たちの皇帝や大公たちよりもはるかに立ち勝っている。
 彼にあなたの好きな着物を着せて、あなたの好きな場所に立たしたならば、誰でも聞くであろう、あの人は誰ですか? と。
 良き育ちを隠すことは不可能である。生まれの良い人が醜いとか、その血統を示さないとかする場合でも、必ず彼らの素性を語るある陰影が見えることは確かである。ドン・カロリュス以上に王者的で威厳があって、自然的であることは不可能である。この人がもしほかの人と同じくらい聡明であったならば、それはあまりに多きに失するであろう。彼は全然のばかではないけれども、常に眠っている。
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by bashkirtseff | 2008-11-12 11:27 | 1878(19歳)
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