1878.05.09(Tue)

 私は弦楽器で指をみっともなく痛めなかったならば、そうしてつめをかまなかったならば、美しい手をしていたはずである。しかし私は端正なつめさえ持っていたならば、天上の楽器などはどうだって構わない。
 私の体は昔のギリシャの女神のようであり、私の腰部はエスパアニュの女に似ており、私の胸は小さくて完全な形をしており、その他、足も、手も、子どものような顔も、──しかしそれが何になるだろう?_ 誰も私を愛する人もないのに。
 かわいそうなピンチオとかわいそうなワリツキ! 今日は彼らのことばかり考えていた。
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by bashkirtseff | 2008-11-12 11:25 | 1878(19歳)
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