1878.04.06(Sat)

 ロベール・フルリは実際あまりに多くの奨励を私に与えすぎる。彼は私を第2位に置くつもりだった。そうして私がそれほどに成功しても驚いてはいなかった。
 ほかの人たちが憤慨しているのを見ると不思議でならない。今日はシェッピとルクセンブルクへ行って、それからルーブルへ行った。
 M…は今夜私たちの家から帰って、多分私のことばかり考えているだろう、そうして私もまた彼のことばかり考えていると思っているだろう。
 私は普段着になって、髪をとかして、上靴を脱ぎ散らしながら、彼をうまく迷わしたではないかと自分で自分に問うてみた。そうして自分に問うてみるだけでは満足が出来なかったので、ヂナにも問うてみた。
 けれども、愚かな、若さよ! これがもし2年前であったら、私も恋だと思ったかも知れない。しかし今では私はそれよりも利口になっている。そうしてあなたが人にあなたを愛するように仕向けたりあるいは人があなたに愛して来たりすると、それを面白がる時の心持ちを理解することが出来ます。人にそそりたてられる恋愛と、自分から感じる恋愛とは、2つの明白に異なった感情であるが、私は以前はそれを混同していた。
 私の神様、私の神様、私もかつてはA…を愛していると思っていました。彼の大きな鼻、それはM…の鼻を思い出す。ああ! いやになってしまう! 私は自分が正しく理解されるのを非常に喜んでいる! 非常に! そうだ、そうだ、私は一度も恋したことはなかった。そうしてこれから来る人について、私がどんなに幸福に、どんなに自由に、どんなに誇りに、どんなに価値高く感じるかを、あなたに想像して頂きたい!
[PR]
by bashkirtseff | 2008-11-07 09:37 | 1878(19歳)
<< 1878.04.09(Tue) 1878.04.04(Thu) >>