1878.01.06(Sun)

 そうです! 私はあなたの意見に同意します。時は過ぎ行きます。それを以前私が過ごしたいと望んでいたようにして過ごせるならば私にとっては何よりうれしいことでしょう。けれどもそれは不可能なことでありますから、私の才能の結果を待つことにしようではありませんか。それでも遅すぎるということはないだろうと思います。……
 私たちは引っ越しをした。今度の居所はアベニュー・ド・ラルマ、67号である。私の窓からはシャンゼリゼの馬車の通行が見える。私は客間兼用のアトリエをもらいだした。
 祖父様は運ばれてきたが、見るのも痛々しいほどであった。彼が部屋に運び込まれるとすぐヂナと私はそのそばへ行って世話をしてあげた。お気の毒な祖父様は私たちの手を接吻した。
 私の寝室はナープルを思い出させる。祖父様の部屋ではガラスが一枚壊れていた。
 そうだ。私の部屋はナープルを思い出す。もう旅行の季節が近づいてきた。何だかまた以前の私の懶惰(らんだ)の柔らかい霧が覆いかかってくるようだ。……駄目だ! ……
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by bashkirtseff | 2008-06-01 21:44 | 1878(19歳)
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