1878.01.04(Fri)

 どうして私の昔からの性質はこんなに眠ってばかりいるのだろう! それはほとんど跡形もなくなった。時々過去の思い出が昔の苦しさを呼び覚ます。けれども私はすぐと気を転じる。……何に? 芸術に? それは楽しみなことである。
 それならこれが最後の改変であろうか? 私は長い間一生懸命になってこの目的を、すなわち自分をのろうこともなければ、人をのろうこともなしに、毎日を過ごして行かれるこの生活法を探し求めていたのであるが、今でもそれを発見したとは信じられない。
 私が黒いブラウスを着ていると、殿堂(タンブル)のマリ・アントワネットに似ている。
 私は自分の望ましく思っていたものになりつつある。自分の力を信じ、外面は穏やかになって、煩わしさとか、争いとかを避けて、必要でないことはなるたけしないようにしている。
 要するに私は少しずつ自分を完成している。私が完成という言葉で意味することを良く理解して下さい。完成というのは、私のことに限った意味の完成である。
 おお! 時よ! それは何事にも必要である。
 時はそれが障害となる時には、この上もなく恐ろしく、この上もなく心をくじかせる、この上もなく打ち勝ち難きものとなる。
 私にはどんなことが降り掛かってくるとしても、今では以前に比べてはるかに用意が出来ている。以前は私は全く幸福ではなかったということを白状しなければならなかったのが腹立たしくてたまらなかった。
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by bashkirtseff | 2008-04-29 22:32 | 1878(19歳)
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