1877.11.26(Mon)

 とうとう私は今日から解剖学を学ぶことになった。絵が済むとすぐ、4時から半まで。
 ムッシュ・キュイエが教えてくれる。彼は私に美術学校を見せてくれると約束したマティアス・デュヴァルからよこされたのである。私はもちろん骨から始めた。私の一つの引き出しの中には脊椎骨がいっぱい入っている、……実物の。
 あとの2つの中にはナープルその他のにおい紙や訪問用名刺などが入っていると思うと嫌になる。
 アトリエから帰ってくるとムッシュ・キュイエが客間の暗がりの中に待っていた。そうして向かい側のいすの上には母様とマルキュアルがかけていた。マルキュアルは海軍司令官の中でもごく派手な人で、10日間帰っていたのであるが、木炭の粉だらけになって、脊椎骨を握っていた私の手に接吻した。私は自分で勉強するためにそれをアトリエから盗み帰ったのであった。
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by bashkirtseff | 2008-03-09 20:46 | 1877(18歳)
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