1877.11.15(Thu)

 私たちは競技試験(コンクール)として一つの首の写生を1時間で描いた。
 結果は日曜日に決まるはずである。私は、しかし、あまり気にしてはいない。仮に私が最後になるとしても、それは公平であろうから、私は1カ月勉強したばかりである。ほかの人たちは皆、大まかに見積もっても、すなわちこのアトリエ以外で勉強したことを計算しないでも、少なくとも1年は勉強している。彼らは絵描きを職業にしているので、一生懸命に勉強してきたのである。
 私が一番恐れているのはブレスロオというやつである。彼女は驚くべき才能を持っており、容ぼうも悪くはない。私は彼女がきっと道を切り開いていくだろうと思っている。私は彼女がジュリアンのアトリエで、500日も描いていたとは考えられない。それに私はたった30日である。言葉を変えて言えば、彼女はジュリアンのところだけでも私の15倍以上仕事をしている。もし私に真の才能があるとすれば、私は6カ月たったら、彼女と同じくらいな仕事が出来るようになるであろう。世間には不思議なことも生ずるであろう。けれどもこの種類のことにおいては、奇跡というものはあり得ない。しかし奇跡は私の求めるものである!
 私は1カ月の終わりに最上になれなかったのは不満である。
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by bashkirtseff | 2008-02-09 19:12 | 1877(18歳)
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