1877.11.07(Wed)

 天気は灰色で湿っぽい。私はアトリエの不健全な空気の中でのみ生息している。町、ボア、それは死である。
 私は十分に仕事が出来ない。
 私はまだ若い。そのことは良く知っている。けれども私がしたく思うことに対しては若いとはいわれない。私は今の年ごろにおいて有名になりたかったのである。そうして推薦状などの必要がないようになっていたかったのである。私はそれを望むのみで何事をもしなかったから、それを望むことが愚かであり、また間違ってもいた。
 私は、青年時代の三時期のうちで、一番楽しい、その時期にすべてのことを期待していた時期が過ぎてしまったころに成功するだろう。私の考えによると、青年時代には三つの時期がある。──16から20まで、20から25まで、そうして25から……それは幾年まででも良い。ほかの人たちの考えている青年時代は気休めと愚劣にほかならないものである。
 30になると成熟が始まる。30を越してもまだ美しくて若い人があるかもしれない。あるいはさらに若くなる人さえあるかもしれない。しかしもう同じタバコではないとアレクサンドル・ロオトレク(ヴィイスバアデンのロオトレクの息子)が言ったが、その通りである。
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by bashkirtseff | 2008-01-04 16:37 | 1877(18歳)
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