1877.09.06(Thu)

 パリに住もう。これが私の決心したことである。母もまたそう決心している。今日は一日母と一緒に暮らした。私たちはどちらからもけんかを仕掛けなかった。母が、ことに夕方になって、加減さえ悪くなければ、何もかもうまくいくのである。母は昨日やっと寝床を離れた。
 私はパリへ行って、そこで勉強をして、夏になったらば、休養のためにそこから海水浴場へ行きたいと思っている。私の空想は皆尽きてしまった。ロシアは私を失望させた。私はすっかり懲りている。私にはついに踏みとどまる時が来たように感じられる。私の能力を持ってすれば、2年たてばこの失われた時を取り返すことが出来るだろうと思われる。
 だから天上の父と、その子と、精霊の名において、そうあって欲しい。そうして神の守護が私に与えられるように祈る。これはこれまでの多くの決心のごとく、果敢ないものではなく、決定的なものである。

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by bashkirtseff | 2007-06-23 14:04 | 1877(18歳)
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