1877.08.29(Wed)

 イタリアが帝国から王国に変わって、最後に分裂したことに関してしばらく考えてみたけれどもよく分からないので、私はアメデエ・チエリ(オーギュスト・チエリの弟で、ゴオルとアッチラに関する歴史上の名著を書いた)の書物を持って森の中に入って読んでいると、私の知りたく思っていたことが分かった。
 ロシア人は悪い状態からさらに悪い状態へ進んでいる。私たちは戦争の記事を読んでみると、シプカの峠(ブルガリアからルーマニアに出る山脈中の通路)はまだロシア人の手に取られている。明日にもなったらば私たちはこの決断的行動の結果を知ることが出来るかも知れない。だから私は明日まで一言も言うまいと決心した。
 私は18歳である。それは考えられないことである! 私のまだ伸びない才能、私の感情、私の出来心、そんなものは18歳としては似合わしくなくなった。18歳で絵を始めるということを考えてみてください。人よりも一倍早く、一倍良く、何でも仕上げることが出来るとは思い込んでいるけれども。
 世間には人を欺くものがある。けれども私は自分を欺いていた。
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by bashkirtseff | 2007-05-26 18:15 | 1877(18歳)
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