1877.08.17(Fri)

 私はローマをほかにしては、どうしても住まれない。私の健康は実際目に見えて悪くなりつつある。少なくとも私は少しも望みを持っていない。私はまだローマにいなかったためなら、生涯のうちの2年くらいを割いても良いと思う。
 不幸にして私たちは、もはや実行の必要がなくなって、初めて実行の方法が分かるのである。
 絵のことは私をきちがいにする。なぜと言うに、私には大きなものを作り上げるだけの材料はありながら、研究ということにかけては、学校へ上がったばかりの小さい子供ほどにも出来ていないから。
 けれども私は後世の人たちが私の作り上げたものを失った恨みをば、私の家族の上に向けられるように希望する。
 あなたは今でも私は社交界へ入りたがっていると思いますか? もうそうではありません。私は失望してしまいました。私は、例えば不平家が共和主義者になるように、今では芸術家になろうとしております。
 つまり私は自分で自分をののしっているものだと考えています。
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by bashkirtseff | 2007-02-03 17:24 | 1877(18歳)
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