1877.07.17(Tue)

 今日は終日古代の芸術的な縫い取りや服装の真に驚くべきものを見て暮らした。それは騎士的な牧歌的な生活の詩とも見るべきものであって、私の想像だにしなかった豪奢(ごうしゃ)を語る物ばかりであった。もちろん demi-monde(娼婦(しょうふ)/デミモンド)の豪奢などではなく、良き社会の豪奢であるが。
 ああ! イタリア! ……私はひと月ずつ1年に2度自分の着物のことで費やすことはあるとしてもそれは後で面倒を見たくないからである。人が一番大切な注意を着物のことにささげるとは何という愚かなことだろう! 私の場合で言うと、着物から服装に移り、服装から歴史に移っていく。
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by bashkirtseff | 2007-01-18 20:50 | 1877(18歳)
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