私は眠っていて恐ろしい夢を見た。
私は橄欖(かんらん)の木と赤い土を見ないように、11時ころ横になった。私たちは1時にニースの停車場について、誰よりも叔母は興奮して喜んだ。マドモアゼル・コリニョン、サポゲニコフ、その他の人たちも大喜びであった。 ──あのね、私は扉が開かれる前に、そう言った、私は帰るのは嫌だったのだけれども、仕方がなかったのよ。 そう言って私は皆を抱擁した。 家は非常にきれいに装飾されてある。私の部屋はすっかり薄青い繻子(しゅす)で飾り立てられて、目もくらむほどであった。戸を開けてバルコンに出て私たちの美しい庭と、プロムナードと、海を眺めると、私は声に出してこう言いたくなった。 ──人は何と言っても、ニースほど壮大に単純で、精巧に詩的なところはどこにもない。
by bashkirtseff
| 2005-07-31 10:38
| 1876(17歳)
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