1884.10.16(Thu)

 私はひどく熱があって疲れてしまった。私は一日中客間で、安楽椅子から長椅子へと移り変わりながら過ごす。
 ヂナが私に小説を読んでくれる。ポオテエンが昨日来た。また明日来るだろう。この男はもうお金を必要としない。それでもし彼が足繁く来るとすれば、それは彼が私に少しく興味を持ってきているからだ。
 私はもうまるっきり外出が出来ない。しかし気の毒なバスティアン・ルパージュは外出する。彼はここまで運ばれてきて、クッションの上に両足を伸ばして、安楽椅子にかける。私は、そのすぐそばの今ひとつの安楽椅子にかける。そうして6時までもそうしている。
 私はレースとフラシ天のついたフッイイを着ていた。それはすっかり白であるが、様々の異なった白で出来ている。バスティアン・ルパージュの目はそれを見てうれしそうに見張った。
 ──おお! 私に描くことが出来たら! 彼は言う。
 そうして私も!
 もうだめ、今年の絵は!
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by bashkirtseff | 2012-05-19 20:52 | 1884(25歳)
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