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1884.10.09(Thu)

 あなたが見られるごとく、私は何にもしていない。私はいつも熱がある。私の医者は2人ともばかである。私はポオテエンを呼びにやって、彼の言うことを聞いた。彼は一度は私を治したのだ。彼は善良で、綿密で、正直である。要するに、私のやせているのも、その外の一切のことも、肺から来ているのではないらしい。私がかかったのは偶然の災難であるから、そのことは何にも言わないで、いつも今に独りでに良くなるだろうと希望しながら、前より別に悪くもならぬ自分の肺のことを気にかけているばかりであった。
 私は自分の病気のことをうるさく言ってあなたを悩ましても仕方がない。ただ困るのは、何にも出来ないことである!!
 何にも!
 昨日、私はボアへ行こうと思って着物を変えていた。そうして力なく感じて2度までも、止めようかと思った。
 それでも私は行った。
 マダム・バスティアン・ルパージュはブドウの採り入れのため、月曜日からダンヴィレエルへ行っている。そうして彼のそばには大勢の婦人たちがいたけれども、彼は私たちを見て喜んだ。
by bashkirtseff | 2012-05-19 20:48 | 1884(25歳)
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