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1884.08.01(Fri)

 私があなたに向かって感動的な章句を使ったからとて、あなたはそれに動かされてはいけません。
 生きようと焦っている2人の私のうちの、1人の私が今1人の私に向かってこう言う。
 ──まあ、少し物事を感じなさいよ、どうか! ──そう言われると、何か感じようと努めている今1人の私は、いつも第1の私に、自己観察者に、支配されてしまう。その第1の私はいつも観察していて、今1人の私を吸い込んでしまうのである。
 そうしてそれは常にその通りであるだろうか?
 そうして恋愛も?
 ああ、そうだ。人間の天性を顕微鏡にかけてみるとき、それは不可能であると私には思われる。他の人たちは皆かなり幸福だ。彼らは必要なことをしか見ていない。
 あなたは知りたいですか? では言いますが、私は画家でもなく、彫刻家でもなく、音楽家でもなく、女でもなく、娘でもなく、友達でもありません。私の内にあるものはすべて、観察の、省察の、また解剖の主題となる。
 1つの凝視、1つの顔、1つの音、1つの喜び、1つの憂いは、直ちに計画され、検討され、鑑査され、類別され、注記される。そうして私が口で言ったり書き付けたりしたときは、私は満足である。
by bashkirtseff | 2012-05-19 18:07 | 1884(25歳)
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