1884.06.14(Sat)

 母の誕生日で大勢社交界の人たちが集まる。私は優美である! 白絹のムスリイヌの胴衣(ジレ)に、灰色がかった琥珀の、非常に純粋なルイ16世式の長衣(ローブ)。
 私はセーブルへ行った。でもすぐ帰ってきた。そうして良いモデルを一人連れてきた。ええ! モデルが本当の田舎娘でないから、私はやはり私たちの皿洗いの女を再び採用するとしよう。あのアルマンヂイヌでは間に合わない。あれでは彼女がエダン・テアトルでダンスをしたような感じを出してしまう。
 要するに、人間の心を描くことを主張している私は、こうして百姓女の着物を着た一人のかわいらしげな町の女を描き上げてしまうかも知れない。私には、あの、暑さに苦しんで、夢見ている、そうして最初に出会った百姓にいきなり参ってしまうといったような、そうした本当に愚鈍な、背丈のある女が必要なのである。で、このアルマンヂイヌは、理想的に愚鈍なところのある女である。私は彼女にしゃべらせる。
 そのばからしさに腹を立てさせられないときは、それが面白い。皆が親切な好奇心を持ってそれを傾聴する。そうして私は性行を瞥見するのである! ……そうして私はその瞥見したところを自分の直覚力をもって完全なものにしてしまう。私の直覚、はばかりなく言うと、それは特異なものであろうと私は思っている。
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by bashkirtseff | 2012-05-19 11:45 | 1884(25歳)
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