1884.06.06(Fri)

 大使館の夜会(ソアレ)のことがひどく私に気あつかいさせている。私は何か間違ったことが起こらねば良いがと心配している。私には何か良いことがあるとは信じられない。……それは、いかにも良さそうには見える。しかし結局は何か起こるであろう、何かの差し障りが。私は長い間そんなことを思い巡らせながら泣いた。
 私たちはサロンへ行った。私は、授賞された絵を見るために。そうして私たちはトニー・ロベール・フルリに落ち合ったので、私は第2賞牌を得ている絵の前で、もし私がこの通りに描いた絵を彼のところへ持って行ったとしたら、彼は私にどう言うだろうかと聞いてみた。
 ──そしたらまず第一に私は、あなたにこのような絵をお描きになるのを十分お慎みなさるよう希望します。彼はまじめにそう私に答えた。
 ──それでいて第2の賞牌とは?
 ──さよう! しかしこれは実に長い間出品している男なのです。だから……あなたにもお分かりでしょう。
 何という平凡の集積だろう! 何という意気地なさだろう!
 賞牌を得ている絵と言えば凶暴なものさえもない。いずれを見ても、その大部分が、ただいたずらに平凡であるか拙悪であるかというに過ぎないものばかりである。その外のものとても。……要するに、今年はひどく悪い。
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by bashkirtseff | 2012-05-19 10:37 | 1884(25歳)
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