1884.05.09(Fri)

 私はゾラを読んで、ゾラに感心する。彼の批評や研究は全く驚嘆すべきものである。だから私は狂せんばかりに思慕している。あのような人物に気に入られるためには、人は何でもするかも知れない! そう言えば、あなた方は、私がすべての人のような恋が出来るものと信じてしまう。ああ! 主よ。
 さて、バスティアン・ルパージュはと言うに、私は彼をば、自分がかつて見たこともないゾラを愛するがごとくに愛している。後者は44歳で、肥満していて、妻もある。社交界の男、そうした結婚している男子というものは、恐ろしくばかげたものではないか、否か? を私はあなた方に尋ねます。私がどうしてそうした一人の紳士と一日中口を利いていられるでしょう?
 エミル・バスティアンがここで晩餐を共にした。そうして好事家としてかなり知られているムッシュ・エエアムと共に木曜の午前に訪問すると私に告げた。
 彼はドラクロワのもの、コローのもの、バスティアン・ルパージュのものなどを持っている。そうして彼は未来の大画家を発見するの特技を持っている。
 バスティアン・ルパージュの祖父の肖像が展覧会に出品された翌日、エエアムはバスティアン・ルパージュのアトリエを訪れて、彼に自分の父親の肖像画を注文した。彼は驚くべき嗅神経を持っていると見える。エミル・バスティアンは、今日私の絵の前で彼と落ち合った。
 ──あなたはこれをどうお思いですか?
 ──非常に良いと思います。あなたはこの画家をご存じですか? 若いご婦人ですか? 等、等。
 このエエアムは去年から私の後を追っている。その去年においては彼はパステル画を注目し、今年は絵を。……
 手短に言えば、彼らは木曜日に来るだろう。彼は私から何か買いたいと望んでいる。
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by bashkirtseff | 2011-08-11 13:55 | 1884(25歳)
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