1884.04.05(Sat)

 ここに様々の計画がある。──
 私はまず第一にセーブルの絵を仕上げよう。次に私は、午前には真剣になって彫像を、午後は裸体の習作を試みよう。──今日は素描が出来た。これは7月までかかるだろう。7月には、私は「宵」を描き始めよう。それは樹木のない大路を示したものである。道が太陽の舂(うすず)いている空のあたりへ行って分からなくなっている一つの原である。
 道の上には、2頭の牛に引かせた車……そうして秣(まぐさ)が一杯に積まれ、その上に1人の老人が、両手であごを支えて、腹ばいになっている。その横顔が、舂く太陽の光を受けて、黒く浮き出している。2頭の牛は1人の子供に引かれている。
 これは単純で、雄大で、詩的で、等、等、であるに違いない。
 それと、2、3の着手中の小さなものを仕上げてしまったら、私はエルサレム(底本:ジュリュザレム)に旅をして、絵と健康とのために冬を彼の地で過ごそう。
 そうして来年の5月になったら、バスティアンは私を大芸術家であると宣言するであろう。
 私が今それをこうして物語っているというのは、私たちの様々な計画が、どう成り行くかを見ているのが面白いからである。
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by bashkirtseff | 2011-07-13 16:58 | 1884(25歳)
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