1884.03.16(Sun)

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 絵を送った。
 私は6時半に、そうなったのが甘美だと言っても良いくらいにまで実に完全に疲れ切って、帰ってきた。……それを甘美だと言っても信じてはもらえまいが、私にとっては、極端にまで押し進められた完全な感覚は、苦痛の感じであってすら、すべて1つの享楽である。
 私は指を傷つけた際、それを半時間の間享楽していたくらい、その苦痛は実に激しいものだった。
 今夜の疲労もそうした完全なものであって、体はもう空気の中にあってはいかなる抵抗にも耐えず、湯に浸ってから、床に横たわると、腕も足も重たく、頭は連絡のないもうろうとした事柄で一杯になって……頭の中を雑然混然として通り過ぎていた事柄を、散り散りばらばらに、高声に口にしながら眠ってしまった。……ニスで塗ったカバネル、……元帥夫人、ブレスロオ、……絵画、アルジェリ、シメエズ、……ヴォルフ!
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by bashkirtseff | 2011-03-09 22:36 | 1884(25歳)
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