日付なし

 私は相変わらずこの大きな弱さを感じさせられている。……楽器の緩んだ糸みたいに。なぜ? ジュリアンは私が秋の景色みたいな風をしているという。冬のような霧と寂寥さとの立ちこめた、捨て果てられた並木道みたいな風をしていると。……(私が描こうとしているものにそっくりではありませんか、親愛なるあなた。)
 彼は時折しっくり当てはまったことを言う、あのジュリアン老は。
 ──あなたはあなたの絵を偉い人に見せるのですか?
 ──私は6階から飛び降りる方がずっと好きかも知れませんわ。
 ──では、あなたはこれを不十分だと感じていながら、なおより以上のところまで行きうると言う、それが証拠です。
 まさしくその通りである。
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by bashkirtseff | 2010-11-27 21:39 | 1883(24歳)
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