1883.10.15(Mon)

 私たちはサロンへ行く、ガヴィニ夫妻と、母と、私とで。とうとう今日、ムッシュ・ガヴィニは、バスティアン・ルパージュの肖像画がメエソニエのそれに勝ることに私と意見が一致した。これは私には6カ月の論争のたまものであった。でも私は非常に満足である。
 社交界の一人物の絵画に関する意見なんかが、何を私に良く加えうるであろう? これは内密な一つの小さな勝利である。誰でも、自分の考えを優勢ならしめるのは好きだ。使徒たちにあっては、それが熱情にまでも変わっていた。そうして、今でもそうした使徒はある。そうして誰でも若いときには、火のような感情にあふれている。自分の熱中しきっていることは人にも分かとうとする。いつかは、私もそうしたことに平気でいられるような時がくるであろう。私はすでに、ある種の事柄にかけては平気でいられる。
 それでバスティアン・ルパージュも、今は彼をまず軽蔑している世間の人たちからやがて迎えられるようになるであろう。私はと言えば、私はすべての人に対して有益であり、心地良いものでありたい。神の摂理を行い、世を救い、様々な幸福を右から左へと分かち与えたい。そうして同時に、おお、驚くべきことには! そうするのが私であると皆に知られたいなどとは、それほど願いもしないのである。私は天使である!
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by bashkirtseff | 2010-11-27 07:57 | 1883(24歳)
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