1883.04.01(Sun)

 私は今朝ブリスバアヌ(アリス)とルーヴルへ行った。彼女が、例えば、ブレスロオが以前にそうであったように、非常に興味があるからというわけではない。思考の交換と行ったようなことは何にもないけれども彼女は良い子で、かつ聡明である。彼女は私の言うことに耳を貸す。そうして私は声高く考え事をする。それは1つの練習である。私は自分に興味のあることを、また自分の望ましく思うことを話す。──言うまでもなくバスティアンについてである。なぜと言うに彼はジュリアンとアリスを相手にして私が話をする場合にいつも問題になっていたから。──私は彼の絵が非常に好きである。もし私が、ルーヴルにあるあの古い薄黒い絵を見ると、目を輝かしながら今にもものを言い出しそうな口つきをして、空気に浴しているあの生きた絵を喜んで思い出すと言ったなら、あなたには私が盲目のように思われるでしょう。
 さて、これが私の今朝の印象である。私はこれを決定的なものとして書いているのではない。
 私はせきが出る。そうしてやせはしないけれども、何だか病気のような気持ちである。ただ私はそのことを考えたくない。しかし、それにしてはなぜこんなに健康そうな様子をしているのだろうか、血色のみでなく、形の上においても?
 私は私の悲しみの原因を探し求める。それも2週間何にもしないで考えていない限りは探し出せない。
 彫像は調子が悪くなって、割れ目が出てきた。これは私に無限の時間を失わせることになった。
 明日1時から私はまた始めよう。それが出来なければ私は私でない。
 私を悩ますところのものは、パステルは良く出来るべきはずであったということと、構図の方はただ単に良いというに過ぎないということである。さて私は今でもその通りに描けそうな気がする。……どうぞ見ていて下さい! ……
 私は悲しんではいない。私はただ熱があって息が苦しいだけである。それは右の肺である。……亢進しているのは。
 ええ! あなたは本当にばかですよ! あなたはあなた自身が、いわば、燃えていながら、それでいて何にもしないのですね? 発疱膏? 1、2年の間黄色い汚れを付けねばならないのでしょうか?
 しかし生涯に比べれば、美に比べれば、また制作に比べれば、2年の月日が何であろう?
 ああ! そうだ。私はこの肩については、別に必要を感じない。そうして私はどんなにでも着飾ることは出来る。……
 その次には? その次には……何とかして過ぎ去ってしまうだろうと思われる。……
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by bashkirtseff | 2010-07-01 08:09 | 1883(24歳)
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