1883.03.25(Sun)

 昨日2時から私は不安に打たれている。それは説明すればすぐ分かることである。
 ヴィルヴィエルが来て私にサロンのことを聞いて、と言った。──いいえ。──まあ! 何にもご存じないの? ──ええ。──あなたは合格なさったのよ。──私は何にも知らなかったわ。──そうでしょうとも、やっとC(セエ)まで行ったところですもの。──これがすべてである。私はペンを持っていられないほどである。私の手は震えている。──私は全く気抜けがしたような気持ちである。
 その次にアリスが入って来て私に言った、「あなた合格なさってよ!」
 ──合格? 何番で?
 ──それはまだ分からないわ。
 私はもちろん合格することを疑っていなかった。
 それに対して母も叔母もその他すべての人が皆心配しているのが私には煩わしくてならない。私は努力して平静と同じような態度を取って、人々に会っていた。
 ムッシュ・ラボルトが来たけれども、私は着替えをしていた。
 私は40人に使いを出した。そうして5分後にはジュリアンから、手紙を受け取った。それをここに写しておく。
「おお、無邪気よ。おお、崇高なる無知よ。私は今あなたに気散じをさせてあげようと思います。少なくとも3等で合格するでしょう。なぜと言うに、ある人は2等にしようと言ったそうですから。そうして今あなたは勝利者です。おめでとう。」
 私は喜ばなかったけれども、少なくとも落ち着きは出来た。
 私は屈辱的な不安の24時間もたった後では1番になっても、うれしかったとは思わない。喜びは苦しみより鋭いと言われている。私はそうではない。困難と不安と苦しみが私を全く台無しにしてしまった。
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by bashkirtseff | 2010-06-28 08:08 | 1883(24歳)
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