1883.01.03(Wed)

 ガンベッタのことばかり書いた新聞を読むと、私は鉄の輪で頭を締められたような気持ちになる。あの愛国的な長い演説と、あの透明な言葉! ……愛国者、大市民、全国民の悲しみ! 私は仕事が出来ない。試みては見た。私は無理にも自分を強いてそれをしようと思った。けれども私をして取り返しの付かない愚かさを演ぜしめたのは初めの気取り込んだ冷淡であった。今では引くことが出来なくなって、パリに居残って、報道を耳にしても、ヴィル・ダヴレエへ出掛けて部屋を探したり、写生をしたりすることも出来ない。私は到底臨機応変主義者(ガンベッタを首領としたフランスの温和共和党員/ポルチュニスト)になれそうもない。
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by bashkirtseff | 2010-06-15 08:00 | 1883(24歳)
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