1882.09.18(Mon)

 私のかわいそうなモデルが病気なので、5時ごろ帰ってみると、R・Fが彼の背景を探していた。私たちはまたも外光の絵について話した。……こうして努力して聞かねばならぬことが、どれだけ苦しいものであるかをあなたに知っていただきたい!! 私はこれまで求めていたものを皆避けている。私は人と一緒になることを恐れている。……それは恐ろしいことである。しかし要するに私の芸術的良心を指導する光栄を持ったこの画家は、私のために改宗させられて、外光で絵を描くようになるだろうと私は信ずる。その上、彼は、外光に対して異議のないことと、大体において私たちは同意見だと言うことを言っている。それは本当であろう。
 私はバルザックを読んでしまった! そうしてこの点においては私は彼のド・マルセエと一致している。それは第1の自我の不断の無感覚な観察者となっているこの第2の自我について語るときにそうである。彼は今では死んでいる。……人は世界的天才を持っている人を愛する以外に、愛することの幸福を知ることは出来ない。……バルザックにおいて人はあらゆるものを見いだす。……私は彼が考えた通りのことを幾たびも考えたことを誇っている。
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by bashkirtseff | 2010-05-26 07:51 | 1882(23歳)
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