日付なし

 20フランの金で私はまず2日くらいは利き目のある幸福を買ったわけである。ジャコブばあさんは私にとって非常に喜ばしいことを予言した。──多少混乱したことではあったけれども。……しかしどうしても忘られぬことは、私が輝かしい成功をして、新聞でうたわれるということである。それから私が非常な天才を発揮して大変化が生ずるというのである。華やかな結婚と、巨大な富と、大旅行をするようになるというのである。
 そんな喜びはばかばかしいと、あなたはそう思いたければ、そう言っても良い。けれどもたった20フランで買ったのである。私はロシアへは行かないでアルゼリに行こう。……なぜと言うに、果たしてそんな幸運が向いているならばそこでだってロシアと同様に生じ得べきものと思うから。……
 お休みなさい。私は良くなりました。明日からは勉強しましょう。
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by bashkirtseff | 2010-05-21 07:55 | 1882(23歳)
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