1882.02.19(Mon)

 あなたに私の苦しみを知らせたい。私は怠けていたことと、それが悪くはないかという心配に対してもがいている。その心配故に私は何事も出来ない。私は怠けていたのでひどく後悔している。……なぜあなたは略図(クロッキー)は描かないのでしょう、それから、あれも、これも。私は Vie moderne〔近代生活〕の中のデッサンを見ると、赤くなったり、青くなったりして、あんな人たちが過去10年間にしていたと同じ仕事を1度すぐにしたくなります。人は長い間続けてもまずいものしか出来ないで、さらになお続けていって、最後にやっと良いものが出来るということに気がつかないで。ああ! 人が規則正しい機械的なアトリエの仕事を見捨てて、気軽くなることの必要を感じて、自分というものを幾つにも分けて、あらゆるものを少しずつしていけるようになったときは、言い換えれば、必要なことを理解したり、欠点を認めたりすることを全く自分の判断にのみ任せてしまうようになったときは、何という恐ろしい危険な瞬間だろう。自分の状態を自覚することだ
 それはよい兆候ではあるが、しかしひどく苦しいことである。……
 これはすでに数カ月も続いているのであるが、この絶えざるもがきがこの後まだ幾月も続いて、成果ある静かな考慮を費やされた仕事が望まれそうもなかったらたまらない。……
 私は2、3年前に……、あの幸運なブレスロオが私と同じ苦しみを通り過ぎたことを思い出す。幾月も幾月もの間、彼女は何事もなすことが出来なかった。そうして恐ろしい土曜日を幾つも過ごしたのを私は見た。彼女は絶望からすでに彫刻を始めていたのであった。……
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by bashkirtseff | 2010-04-13 07:52 | 1882(23歳)
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