1882.01.11(Wed)

 明日の晩は私たちの大みそかである。その準備は1週間前からされている。250枚以上の招待状が発せられた。なぜと言うに、私たちの友達の中にそれを望んでいる人が非常に多いから。まだ1人も招待されたことがなかったから、これは全く大事件である。有名な人たちも来ることだろうと私は思っている。要するに、面白いことである。エタンセルは「フィガロ」に文章を載せて、マドモアゼル・マリ(美人で、芸術家で、うんぬん)を褒めたたえた賛辞を連ねている。エタンセルはかわいい女である。そんなことを言わなくっても、私は彼女をあんな醜い人たちの中では、一番かわいい女と思っていた。彼女は50人の女たちよりも誘惑的である。彼女にはパリの純粋な極印が付いていて、有名になる相が現れている。──私の言ってることをよく覚えていて下さい。これは真実のことですから。──すべての有名な人たちは、男であろうと、女であろうと、年取っていようと、若かろうと、皆その声にもある特徴があり、顔にも共通の特長がある。それを私は有名な人たちの家族的類似と呼びたい。
 私たちのところへは2人のコクラン(当時有名な喜劇役者、兄弟共に一流であった)が来るはずである。年長のコクランは、レオンの友人であるが、昨日客間を見に来て用意をした。Gもそこにいたが、彼はその鑑賞家の風が私を悩ました。いま少しで彼はコクランにさえ忠告を与えるところであった。コクランは非常に愛想の良い人で、有名な人たちの前で感じるような窮屈を人に与えなかった。
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by bashkirtseff | 2010-03-30 07:59 | 1882(23歳)
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