1881.12.29(Thu)

 もう8日間何にも書かないでいる。これは私の光栄ある生活が、少しばかりの仕事と社交のために費やされたということをあなたに示すものであります。別に何にも変わったことはない。けれども私は良くなったら外へ出られる。土曜日に新調の着物を着てみたり、母様とヂナと一緒に馬車でボアへ行ったり、ジュリアンを訪ねたりした。そうして日曜日は教会へ行った。それは優しいベルタが皆に言うように、私が今にも息を引き取るということを言われたくないからであった。
 反対に私はだんだんと元気づいてきた。10日前まではやせ細っていた腕も丸みが付いてきた。これは病気以前よりも良くなっていくことを意味するのである。
 もしこんな風でもう10日も進んだら、私は太るのをやめねばならぬ。私は3年前のような大きな腰を持ちたくはないから、これは当然のことである。ジュリアンが昨夜訪ねてきて、私の体がずっと良くなったと言った。私たちは笑ってばかりいた。私はポオルの妻の肖像を描いている。昨日なぞはヂナも、ニニも、イルマも、皆一緒に描きたいと思ったくらい元気があった。──イルマは普通のモデルではない。──今では少なくなった grisette〔フランスの下級の快活な若い娘〕の典型である。彼女はおどけもので、感傷的で、奇体に純朴の声を持っている。──「あなたはいつから cocotte〔浮気な女〕になったの……」とこの間私が聞いてみた。──「おお! まあ、」彼女は答えた。「私そんな結構な身分じゃございませんもの!」彼女は気の利いた座り方をする。彼女は恐ろしいその青白さに対して、あらゆる手だてを尽くす。なぜと言うに、無邪気な若い娘と間違えられるかも知れないから。
 彼女はもう用事はないけれども、居残っていたいと言って、暖炉の前で編み物をしながら午後を過ごした。
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by bashkirtseff | 2010-03-26 07:54 | 1881(22歳)
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