1881.09.16(Fri)──ビアリッツ

 私たちはさよならを言って木曜日の朝パリを立った。私たちはベイヨンヌで夜を過ごすはずであったが、サラ・ベルナアルが芝居をしているのでボルドオに行くことにした。私たちは特別席を2つ50フランで買った。そうして La Dame aux Camélias〔椿姫〕を見た。悪いことに、私は非常に疲れていた。この女は非常に評判が高いので、私は自分の印象がどんなであったかを実感することが出来なかった。初め私はこの人は他の人のするようなことは何にもしないだろうと想像していた。それでこの人が歩いたり、物を言ったり、腰掛けたりするのを見て驚いた。私はこれまでこの人を4度見たきりである。1度はまだ私が子どものころ、Sphinx の芝居であった。その次はずっと遅れて、また Sphinx であった。それから L' Étrangère〔外国婦人〕であった。彼女の最小の運動にも特別の注意がはらわれた。要するに、よくは分からないが彼女は魅力を持っているようである。
 ビアリッツが非常に、非常に美しいことは疑うまでもないであろう。……
 海は今日一日美しい色をしていた。実にきれいなねずみ色を!
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by bashkirtseff | 2009-11-04 07:37 | 1881(22歳)
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