1881.07.13(Wed)

 いつも悲しい。多分出掛けることからであろう。7時ごろ私たちはポルタヴァに着いた。私はヂナと旅行している。大体から言って、私たちは今度の訪問のことはあまり話し合わない。こう言うと不思議に聞こえるかも知れないが、ここには言葉の真実の意味において品位とか、道義とか、謙遜とかいうものが1つもない。
 フランスに行くと小さな町々でも懺悔僧とか、祖母様とか、年取った叔母さまとかの気兼ねがあって、人は皆それらの人たちを非常に尊敬している。ここにはそれが何にもない。
 たまには恋愛で結婚する人もあるが、駆け落ちということを何とも思っていない。そうしたことを平気にする。
 私は明日立とうと思う。
 私はキエフにとどまってミサを行ってもらおうと思う。私はもっとも暗い予感に悩まされて、あらゆる前兆といったようなものに恐れをなしている。ポオルの誕生日に私は私の席に1つの小ろうそくが忘られてあるのを発見した。それは燭台を付けて歩く人が忘れたものと思われる。それにまたあの壊れた鏡は? 私は何か悪いことが起こるのではないかと疑っている。
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by bashkirtseff | 2009-10-15 07:48 | 1881(22歳)
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