1881.06.06(05.25)(Mon)

 トニーは助かった。私は喜んでいる。ロザリはそれを聞いて泣きだした。もしトニーが死んだら、私が病気になったかも知れないと言って。それは少し誇張した言い方ではある。けれども彼女は善い娘である。電報と一緒にジュリアンから良い知らせの手紙が来た。
 これはゾラがジュール・ヴァレスについて言った言葉である。……「時としてこっけいに見えるまでに隠されている敏感と、しばしば故意に現れる獣性と、何よりも生に対する熱情、人間の忙しい営みに対する熱情とを想像して見よ。そうしたならば、あなたは彼の全部をありのままに知ることが出来る。即座に嘲弄したり、もっと正しく言うと、自分が嘲弄されたりすることを恐れるに急であって、苦い皮肉の下に涙を隠したりして。」……これは私の場合に似ている。けれども私たちが自分をそんな風に値踏みすると非常に愚かしく見える。
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by bashkirtseff | 2009-10-12 20:11 | 1881(22歳)
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