1881.01.31(Mon)

 ジュリアンとトニーは、ことにたびたび見ているだけにジュリアンは、私の絵に満足している。彼らは幾たびもそのことを私に言った。私は満足して非常に興奮していた。ところが、それは今全く地に落ちてしまった。私はもはや自分の構図に満足されなくなった。トニーが2度もそれを見て人物の配置が非常に良くできているから変更する必要はないと言ってくれたことを私は自分で繰り返して考えてみたにもかかわらず、私は自信がなくなってしまった。ジュリアンも変えるなと言ってくれた。実際皆それを良いと思っている。ことに中景の群れが非常に良いと思われている。しかし私は満足しない。私は別な見方をしている。改変のことは思いもよらない。それはもう遅すぎる、……その上。
 この絵の中の多くのものが私に不快であって、ジュリアンにもトニーにも不快でないというのは不思議である。それは、私にはこれ以上のものが出来ないから、この上私を追い回して無益なことをさせまいと、彼らが思うからに相違ない。
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by bashkirtseff | 2009-02-14 14:10 | 1881(22歳)
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