日付なし

 3時半に私たちはヴィルヴィエルと一緒に並木道の露店を見に行こうと思って下へ降りたが、先生の新しいアトリエが見たくなってそこに入った。ヴィルヴィエルは、名人のような顔をしてピアノに向かって腰掛けると、私は先生のためにまずい歌を作曲した。そのとき先生が入って来て、私たちはちょうど私を迎えに来た私の叔母を混ぜて2時間を過ごした。アトリエは非常にきれいで、男のアトリエと接近して中2階にあった。通話管が4階の婦人室に通じている。
 つまらない冗談ではなかった。話は大概絵のことであった。ジュリアンがそれを喜んだのには、いろいろな理由があった。第1、彼は自分でそれをするだけの暇がなかった。第2、私に対する礼儀から。第3、ブレスロオをいじめて、同時に私を信じないすべての人たちに私の力量を示すために。それは甚だ良いわけであるが、私は彼にそんなことを持ち出されて、それがために混乱して何事も出来なくなりはしないかと、それが心配になり出した。その絵が彼のものになるということは、いかなる条件があるにしても、もう約束されてしまった。私は非常に愛想良く私の心配を彼に話すと、彼は私が自分で言っている言葉を自分で信じないのだと答えた。
 さて、何と言っても、私たちのアトリエは小さい。人数はわずかに12人に過ぎないが、しかし画布の大きさから考えると相当に骨が折れそうである。なぜと言うに、学生たちに2カ月間も動かないようにしてもらうことは実際において出来ない相談であるから。私にはどうしてそれを仕上げたらよいか分からない。私は何かほかのものが描きたくなった。けれども何を描いたら良かろうか?
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by bashkirtseff | 2009-02-10 13:13 | 1880(21歳)
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