1880.11.11(Thu)

 トニーが来たから私は自分の失望を話すと、彼はこれは私がめくらでない証拠であるから勉強を続けねばいけないと言ってくれた。
 とにかくそれは私が今までよりも良く分かるようになったことを証明するもので、私は今明瞭に見えるようになった。しかし何という悲しさであろう! どれだけの励ましが私には必要であろう! 私はアトリエで着るために修道士のようなずきんの着いた褐色の外とうを自分でこしらえた。それは窓際にいる時に、そこから風が吹き込むからである。それで私はいつも私に不幸をもたらしたところの修道士のずきんをまた持つことになった。私はこの縁起の悪いずきんをかぶって泣いた。私たちの善良なジラアルは、ずきんの出来がおかしくはないかと見に来ていたが、私の泣くのを見て驚いていた。私は修道士たちの追放の絵を描きたいと思って、リュ・ド・ラ・サンテのカブシン(フランシスコ派の犯罪者)のところへ行った。そこに残っていた3人の長老たちは私にそのときの災難を話して、その光景を示してくれた。私はニースの2人の長老へあてて紹介したけれども、彼らは私の紹介を利用しないだろうと私は信じている。
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by bashkirtseff | 2009-02-06 15:08 | 1880(21歳)
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