1880.07.21(Tue)──モン・ドール(フランスの中央南部ピュイ=ド=ドームの山地)

 私は昨日ジュリアンの家に鍵を忘れてきたからヴィルヴィエルと一緒にそれを取りに行った。ジュリアンが非常に励ましてくれたので、私は快くパリを去った。私はもはやブレスロオを恐れていないと思うことが1つの慰めである。ジュリアンは私のことをこう言って話す──あの人においては、それは単なる絵ではなく生活そのものである。そうしてあの人は成功しない時でも、いつも努力はその方へ向かっている。
 その後で私たちはまたローマ賞を見に行った。4時にヴィルヴィエルがいま一度さよならを言いに来た。そうして私たちは出発した。
 月曜日の朝6時にクレルモンに着いた。そうして3時にモン・ドールに着いた。クレルモンからこの恐ろしいモン・ドールまで馬車で6時間かかる。しかし私は汽車よりもその方が好きである。
 どこも満員なので私たちは悪い宿をもらいだした。料理も恐ろしくまずい。今日は絵に描いて面白そうなものを見いだしたので、宿のことはあきらめがついている。
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by bashkirtseff | 2009-01-22 13:32 | 1880(21歳)
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