1880.06.16(Wed)

 8時に私たちはサロンへ行ってみるとサン・マルソオに出会った。お辞儀を交換した後で、私は彼につまらないことを言った。──あなたはちっともいらっしゃいませんのね。──私は非常に忙しいのです! まあそんな非難をしたことを想像してみて下さい。実につまらない言葉であった。今私はサン・マルソオが私に会うことを念頭におくわけはないと思っている。私は成功しなければならぬ。私はサン・マルソオのごとき人から相当の人間と思われるようにならねばならぬ。もうサロンの絵を始めるまでに幾月も残っていない。私は結婚するためにペテルブルグへ行く機会を持ちたいとも思っていた! 否、私はここにとどまっていて仕事をしよう。1881年─82年の冬までは出掛けまいと思う。まだ時は十分にあるだろう。
 そうだ、私は動かないで仕事をしよう。おお! そうだ、おお! 今に見ていて下さい。──私は良くなった。もうほとんど治った。明日はまたアトリエに行くことにしよう。
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by bashkirtseff | 2009-01-20 14:38 | 1880(21歳)
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