1880.05.08(Sat)

 人に低い声で話しかけられると、私には聞こえない!! 今朝ほどトニーは、私にペルジーノ(イタリアの画家、ピエトロ・ヴァンヌッチ。ラファエロの師/1446-1524/底本:「ペルジン」)のものを見たかと聞いた。私は何のことだか分からないで「否」と答えた。
 後で私はそれを聞くと、ようやく思い出したが、実際私はそれを見たことがないということと、一般に人は無知を認めてもらった方が良いということを述べた。
 トニーは私の首を非常に喜んだ。ブレスロオは私にモデルに立たせてくれと言った。私は寛大に承知した。そうして私たちは私たちの友情の場面をアトリエの人たちに見せた。彼らは実際子どものようである。しかし私はそれを皆笑い捨てている。
 トニーは私が続けていくのにそれは非常によい始め方だと言った。私はブレスロオと競争しているように見られている。そうして今までの所はとにかく私の方が彼女を打ち負かしている。(私たちはそれが乾いた上で来週また始めるのであろう。)
 それが全級を喜ばせ、皆が私のために座ろうと言いだした。私はブレスロオに1500フランで私の絵に買い手が付いたから私は円形回廊を歩き回っていると言ってからかった。私の絵が一流でないことは、悲しいことであるが、事実である。私は喜んでそれを告白する。なぜと言うに、2年間勉強してわずかに2週間で描き上げた最初の出品としては当然のことであるから。しかし取り扱いは比較的公平であった。この有名な廊下には最悪のもののみがかかっている。そうしてどこを見ても立派な画布は1つも見えない。
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by bashkirtseff | 2009-01-16 14:40 | 1880(21歳)
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