1880.01.31(Sat)

 今夜は舞踏と演奏会へ行った。ムルシア(スペインの南東海岸に面した地方/底本:「ミュルシ」)の洪水被害者救恤(きゅうじゅつ)のために、オテル・コンチネンタルで、女皇イサベル(スペインのイサベラ2世、1868年以来不身持ちのためにフランスに追放されていた)の賛助の下に催されたもので、女皇自らも演奏会に見えていたが、やがて舞踏室へ降りていって、そこに1時間見ていられた。
 私は舞踏をあまり好まない。男の腕に抱えられて踊り回るということがことに私を喜ばせない。実際私はそれに対して全く無関心である。なぜと言うに、小説の中に出て来るワルツで引き起こされる感情を私はどうしても理解することが出来ない。
 私は自分が踊っている時に自分を眺めている人たちのことばかりを考えている。
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by bashkirtseff | 2009-01-08 11:04 | 1880(21歳)
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