1879.08.03(Sun)

 私の犬のココ2世が見えなくなった。これは私たちが芝居へ行っていた間の出来事であった。私は帰ってくると彼が私を迎えに駆け出してこないので不思議に思った。それでほかの犬たちと一緒にいるのではないかと見に行った。すると彼はいなくなったのだと告げられた。あなたにはそんなことはどうだって良いでしょう。しかし私は、その動物をかわいがり、生まれぬ先から名前を付けてやり、それが私に懐いていたごとくそれを懐かしく思っていた私は! ……
 しかしそれが私にとってはどのくらいの悲しさであるかは、あなたにはお分かりがないと思います。その犬は私が仕事をしている間も私のそばを離れなかった。……家の人たちは私が悲しんでいるのを知っているので、打ち沈んで黙っている。母様は日が暮れてから駆け回ってばかりいる。
 私は戻ってくると警官の所へ行ってもし犬が見つかったら連れてきてくれるようにと頼んだ。
 召し使いたちは犬を探し出さなければ暇をくれてやると言い渡された。今年はこれで4度目である。1番がピンチオ、その次がココ1世、1週間前にニニシュ、そうして昨日また私の犬が。
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by bashkirtseff | 2008-12-20 13:45 | 1879(20歳)
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